運動療法について
運動療法は、外傷や手術後の機能回復、痛みの軽減、そしてQOL(Quality of Life生活の質)の向上を目的とした治療方法です。国家資格を持った理学療法士が担当いたします。患者様の状態に合わせ最適なプログラムを作成します。
関節の可動域(かどういき)の獲得
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関節可動域は英語で『Range of Motion』といい、医療者の間では、その頭文字をとってROM(あーるおーえむ)と呼称しています。外傷後、手術後など様々な原因で生じた可動域の制限(関節の拘縮とも呼ばれます)を、可能かぎり広げる訓練を提供いたします。
痛みの軽減
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関節の拘縮の問題だけではなく、関節周囲の筋肉の緊張を緩和するエクササイズを指導実践することで痛みの軽減を目指します。
体力の向上
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筋肉量の減少により身体機能が低下している状態をサルコペニアと言います。これはギリシャ語のサルコ(sarco筋肉)とペニア(penia減少)を組み合わせた言葉です。
筋肉量の減少は早いと25歳ぐらいから生じ、加齢とともに進行していきます。この運動不足から生じるサルコペニアを予防するために有酸素運動を含めた筋肉トレーニングのご提案をいたします。
疾患、外傷の再発防止
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スポーツ外傷の予防にも取り組んでいます。サッカーでは障害予防プログラムFIFA11+が有名ですが、様々な競技に起こりやすい障害とそれに対応したプログラムをご提供いたします。
物理療法について
当院では、リハビリスタッフが患者様の症状や状態に応じて、最適な物理療法を提案したします。能動型自動間欠牽引装置、メドマー、ホットパックなどの機器を用いて機械的な力を利用する運動療法や温熱療法などを行います。
牽引療法器
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頸椎及び腰椎の変形や椎間板ヘルニア、脊椎が原因の症状の緩和軽減を目的としています。最新式の頸椎腰椎牽引機器を設置しております。
メドマー
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最新式の空気の力による柔らかい加圧力で下肢の快適なエアマッサージを行うメドマーを設置しております。
※ただし血栓症、塞栓症、重度の動脈瘤、急性静脈瘤、皮膚炎、皮膚感染症、発症後6ヶ月以内の下肢深部静脈血栓症をお持ちの患者様はスタッフにお申し出ください。
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他にもホットパックなどの物理療法のオプションをご提案いたします。